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テニス事件☆ミ
ある日、いつもの練習で二人の女性と知り合った。話をしてるうちにお互い
とてもテニスが好きなことがわかり、話もはずんだ。私が昼間あいていること
を知ると、彼女達は私を練習に誘ってくれた。
「 Lilyさん、今度の木曜の朝１０時から、一緒にテニスしない？私の夫も
来るし、４人いればダブルスの練習できるしね！o(*^^*)o」
「ありがとう！楽しみやわ！ヾ(〃^∇^)ノ」
新しいテニス友達ができてさっそく練習に誘われた。しかもその二人はとて
もいい人そうだったので、私はとてもうれしかった。そして、うきうきしながら
木曜日がくるのを待った。水曜の夜、私は寝坊してはいけないと携帯の目覚
ましを８時３０分に合わせて眠りについた。
そして木曜の朝、携帯がなった。私は、「もう８時３０分か〜眠いな〜。」と
思いながら、音を止め、そのまましばらくふとんに横たわっていた。ところが
その携帯から「もしもし、もしもし、・・・」と声が聞こえる。私はびっくりして「は
い！」と出た。するとそのテニス友達からだった。
「 今コートに向かってるところ？私達５番コートにいるわよ。」
「 えっ？むかってるって、・・・まだ８時３０なのに・・？」
「 えっ？今、１０・・時１０分・・・だけど・・。」
私は一瞬、ふら〜っとめまいを感じた。立っていたら、間違いなく倒れてい
たに違いない。なんてこと！もう８時どころか、約束の時間を過ぎてる！しか
もまだ私はベッドにいる！「どうしてこんなことになっちゃったんだ
ろ・・・！？」
私のその危機的状況を感じ取って友達は、逆に私に気を使ってくれた。
「 あっ、大丈夫よ・・。今から来てもらわなくても・・。また今度でいいわ
よ。」
私はショックな気持ちでいっぱいだった。楽しみにしていたテニス、しかも
せっかくできた仲間の誘いをこんな形で裏切ってしまうなんて・・・！わ
たしがいないと３人になり彼女達はダブルスの練習ができなくなって迷惑がかか
る。こんなこと今まで一度もなかった。私はこんなドタキャンみたいなこと人
に絶対しない人間だし、ましてや約束の時間になって寝ているなんてもって
のほかだ！
違う！私はそんな人間じゃない！
私は飛び起きて、服を着、いつもは日焼けを防ぐために
１センチくらいの厚さにぬる化粧もせずに家を飛び出した。コートまでは車で
３０分かかるが、今から急げば１１時前には着く。ところがそんな急いでいる
ときに限って電話がかかってくるんだなこれが・・・。人生とはそういうもの。
私は事情を手早く説明し、いかせてもらった。
コートに着いて、ひら謝りの私を友達は笑顔で迎えてくれた。とてもやさし
い言葉をかけてもらい、逆に気をつかってくれた。
「大丈夫？急いで事故とかあわないかな?って心配してたのよ。」
結局、その日、残りの時間彼女達とテニスを楽しむことができた。
今ではその日のことは、彼女達ともう笑い話にできるようになった。
しかしあの日携帯がなぜならなかったかは依然として不明である。その日
以来もう二度と携帯を目覚ましに使わないことに決めた。
今は大事な約束があるときは、目覚ましを二個セットしている。
（事件、・・て おおげさやな(;^_^A ）