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教えることの喜び
THE KEY TO SUCCESS !
2002年 11月7日 (高校2年生の男の子 H 君 指導)
今日もとても楽しい授業ができました。
やっぱり私は教えることが好きです。人に教えるってすばらしいことです。
わたしは長年この仕事をしていますが、最近になって大事にしたい考え
あります。それは、
'自分のために仕事をする'
12月4日
ただいま〜っ!っと誰もいない部屋へ戻る。
2003年 1月22日
{ 中学 2年生の女の子
M ちゃん。
去年このホームページを見て体験指導を受けて始めてくれた。まだ
教え始めて2ヶ月。当初は英語と数学を教えてほしい、とのことで
指導が始まった。}
夜 8 時頃、お母さんから電話がかかってきた。
「 先生、・・・あの・・・すみませんけど、明日の授業、ちょっと1時間
ほど長く教えていただけないかと 思って・・・。 娘が今日になって、
理科と国語も教えてほしいって言い出しまして・・・。でも先生のご都合もありま
すし・・・。」
私はとてもうれしかった。「 そうか〜、M ちゃんやる気がでてきてるな〜!
(^−^)ええことや〜〜。」
本人とかわってもらった。
「 どのあたりがわかりにくい?」
「 あのね、理科は‘ 天気 ‘ と ‘ 光の屈折 ‘ のところ。
国語は動詞とか形容動詞の活用とか・・。」
「 そっか、わかった。 先生もできるだけのことはさせてもらうから。」
電話が終わって私はさっそく理科の予習を始めた。
教えるには私も知識を呼び起こしておかなければいけない。
「知ってること」 と 「教えること」 は別物。
自分がわかっているからといってうまく教えられるとは限らない。
生徒が理解するには私がどれだけうまく説明できるかにかかっている。
‘ 教え方の予習 ‘ をすることが重要。
2月21日
昨日このホームページを見て家庭教師を頼んできてくれたかたがいた。
今日さっそく体験指導にお伺いした。
受験間近の中3の女の子
I ちゃん。お母さんにホームページの感想
などをお伺いすると、
「 もっと活発な方かと思いました・・!(^−^;」 と一言。
「 いったいどういうこと !? (@−@) 」
「 私ってそんなにおとなしそうなのかなあ・・・??(?−?)」
ともかく お話も終わり、さっそく I ちゃんとの体験指導。
私もいつものことながらちょっと緊張する・・・・(^^;
「 今日はまだ最初だから自己紹介とレベルチェックからだよ !」
まず基本的なことがどれだけおさえられているかどうか、` 因数分解 ‘
や ‘ 平方根 ‘、‘ 相似 ‘ など一通りやってもらった。
「 あっそこはね、いったんカッコを ラージA とおいて・・・・・・・。」
「 平行四辺形はね、平行線の間にある三角形が相似になることを使う
んだよ。ある程度見通しをたててから・・・」
一問一問、解き方のコツを言っていった。するとそのたびに M ちゃんは、
「 あぁ〜〜〜〜〜。(@−@)そっかぁ〜〜〜〜!!」
とすごく感心したようにうなずいてくれる。
わかってくれてるのがこちらによくわかるのでとても教えやすい。
ー その日は無事終了。I ちゃんもとてもいい子でうれしかった。
次は2日後にくることに決まった。
2月23日
I ちゃんのおうち二日目。・・・・・ピンポ−ン!玄関のチャイムを鳴らす。
「 こんにちは〜!」 お母さんが満面の笑顔で迎えてくれた。
I ちゃんも 「 こんにちは!」と笑顔で挨拶してくれた。とてもうれしい。
「 先生、 受験する学校、どうしたらいいでしょうかねぇ・・・・。
S
高校で大丈夫でしょうか?やっぱりもっと まえから勉強してないと
いけませんねえ・・・・。 先生ともっと早く出会えてたらよかったのに・・・・!」
私はとてもうれしかった。
指導の休憩時間、楽しいおしゃべりをした。プリクラをみせてくれた。
「 そっか〜、彼氏がいるんだ〜。まだ中3なのにすごいな〜。(^−^)」
「 先生もプリクラもってきてくださいね!学校で友達に先生のこと話したら
見たいって!」
勉強以外にも仲良くなれるところが家庭教師のいいところ。(^−^)
3月6日
{ 去年夏から教え始めた高校 2 年生の男の子 H
君。(英語のみ指導)
大学入試は英語の配点が高いということでお母さん共に英語の教育にはかなり
力をいれてらっしゃる。}
「こんにちは〜!(^−^)」
いつものように H
君の部屋に入ると、いつも私の座るところの目の前の机に
待ちに待ったものが置いてある。
「どうぞ見てください」と 言わんばかりに・・・(^−^;
「 模試の結果返ってきたんや〜〜。」
進学校ならどこでも受けるメジャーな全国模試、あの ‘ 進研模試 ‘ !
(今回は記述式)
私は結果を見る前に、あえて彼に聞いてみた。
「 英語、どうやった?」
すると H 君はいつもながら大人びた様子で一言。
「 ・・・・ 上がりました。(冷静) 」
この瞬間が家庭教師をしていてほんとにうれしいとき。
結果を開いてみた。成績の伸びがひと目でわかるようグラフになっている。
今までと比べて明らかに上昇の線を描いていた。
去年は偏差値が57だったのに、今回 63 .
0!(全国) 校内では 66 . 1 !
しかも今まで受けた6回の模試の中で最高値を記録していた。
校内の順位も約300人中、22番!
「 わ〜〜っよかったやん!やっぱり力ついてきてるってことやん!(^0^)」
私は一人、喜んだ。 H 君は相変わらず冷静・・・(^。^;) 私は言った。
「 でもな、これからまだまだ伸びるで。偏差値 70 くらいまでいくで。」
「 はあ〜〜・・・・・・・。」
H 君はそうかなぁ?というかんじで言った。
3月19日
( 今日は公立高校の合格発表の日 )
いよいよだ・・・。今年度は公立受験した生徒が3人いる。
私は電話を待ちながら指導最後の日のことを思い出していた・・・・。
(A君宅)
帰り際、A君のお母さんが不安げに私にたずねた。
「 先生、A は大丈夫なんでしょうか・・・?この子合格でしょうか・・・?」
L: 「 ・・・・・・ちょっと本人の前では・・・・。気がゆるむといけないんで・・・・・。」
でも内心は「 大丈夫。合格やろ。」と確信に近かった。
お母さんも私の言葉でくみとってくれたに違いない。
私は言った。
「 当日、先生の言ってたこと思い出して落ち着いてやるんやで。
やるだけのことはやったんやからあとは 全力を尽くすだけや。がんばるんやで!」
すると報告書の生徒記入欄に 「全力でがんばる!」と力強い字で書いていた
のがあとで見てわかった。
3人のことは私が一番よくわかっている。‘合格できる状態‘にできたことは確かだ。
でも合格発表の日が近づく につれて私は
「ほんまに大丈夫やろか・・・」と不安になってきた。
もし不合格だったら・・・。ほんとにご家庭に申し訳ない・・・。
一番心配なのが A 君だ。指導中、合格を感じ取ることができていたのは
確かだが・・・・。
彼の受けるのは有馬高校。ほんとはもっと上のレベルもすすめられたが自宅が
近いという理由で本人が決め た。
発表では 定員 160人 に対して 217人 の受験者がいる。
47人も不合格になるということだ。ここまで競争率の激しいのはこのあたりの
公立ではここくらいではないだろうか・・・・。
そして発表の日。まだ午前中だった。電話がなった。A 君だった。どきどきしなが
ら出た。
「 もしもし A です・・・。合格しました。」
「 ・・・!そっかぁ〜〜〜!よかったなぁ〜!おめでとう!」
私はすごくうれしかった。A君の方が冷静・・・(;^_^A
つづいて T ちゃん。こちらもすんなり合格の電話が入った。
そして このホームページを見て始めてくれた I ちゃんからかかってきた。
またどきどきしながら電話をとった。
「はい、L です。(^^)」
「 先生、I です。・・・・・・・・・落ちました。」
「 ・・・・・・・・・! えっ・・・・・!!Σ(▼□▼メ)」
「 うそです、先生!(^0^) 合格でした!」
私はほんとにびっくりした。心臓が飛び出そうになった..・ヾ(。><)シ
でも受かったんだ、ホントに良かった!
(もう〜、I ちゃん!いたずら好きなんだから!(^^;)
この日を迎えて3人とも合格・・・・。うれしい一日だった。改めて思った。
私は人の人生にこんなにも影響をあたえる仕事ができている・・・・・。
{ 結果 } A 君 : 有馬高校 進学
T ちゃん : 三木東高校 進学
I ちゃん : 甲北高校 進学
6月27日
(H君の指導、Lは私、HはH君のせりふ。)
今日はセンター試験の形式の問題を解いてもらった。
未知の単語がどんどん出てくる。 単語力は英語に欠かせないもの。
そこで私は知らない単語 が出てきたら単語ノートの書き写して覚えてもらうことに
している。
L: 「じゃあ、次、訳してみて。Your grades
will improve dramatically
if you keep at it
.・・・・」
H:「・・grades・・・?」
L: 「ああ、gradesはね、‘成績‘のことだよ。」「じゃあ単語ノートに写そっ
か・・・。(^^)」
H 君は きまじめに写し始めた。
H: 「 grades・・・・ 成積・・・と。 」
L: 「 ・・・・・・・? 」
L: 「ちょ〜まって。 成績の‘せき‘ってそれじゃないで。績ってかくねんで。」
H: 「 ・・・・・! そうなんですか・・・!」
し〜〜〜〜〜ん・・・(沈黙・・・)
いつも思うことだがH君は国語の成績はいいのに知らない漢字が多い。
単語の意味を写すとき いつも英語の勉強なのか漢字の勉強なのかわから
なくなる・・・(^^;
L: 「おいおい、大丈夫か〜!?(^。^;) 学校で漢字ちゃんと習ってるんやんな〜?」
H: 「はい、・・・一応、‘覚えろ‘と渡されてますねぇ・・・」
L: 「 そうなんや・・・。(苦笑)それにしてもH君、漢字覚えてないの結構多い
よなぁ、なんとかしなあかんで。
大学入試のため、とかじゃなくて将来、自分のために覚えるようにしなあかんで。
日本人なんやからな、 国語力は大事やデ。そりゃ英語も大事やけど社会に
出たとき漢字が書けるかってのは自分に対する評価にもなってくるからな。」
H 君は目を大きくしてうなずいた。
8月10日
( H君ももう高校3年生です )
H 君、よくやった!今日7月に受けた記述式模試の結果が返ってきた。
結果は次の通り・・
本人得点・・・ 133点/200点 校内偏差値・・・ 71.2
全国偏差値・・・ 67.1
(全国の平均点 66.7 点!)
(133点は一見低そうに聞こえるが記述式のテストでこの点数がとれる
のはかなりのもの)
ついにやった!やってくれるとは思っていたがついに偏差値が70を超え
た!(^0^)
しかも順位が校内で 11位/290人 !! 私の思ったとおりだ・・・・。
彼はやはりここまでのレベルに達する才能があったのだ・・・・。
自分のことのようにうれしい・・・・(;−;)
12月13日
( センター試験まであと約1ヶ月 )
今日は11月に受けたセンター試験の模擬試験、‘代々木ゼミナール
センタープレテスト‘の結果が返ってきた。
H 君は言った、「今回ね、いつも勝てなかった奴に勝ったんですよ。点数比べてみたらそいつは150点台
でしたから・・・(^^)」
結果を見てみると今までで最高点を記録していた! 178点/200点 !(全国の平均117.3点)
11月に受けた時の英語力がこれだとすると今後伸び続けたらもっととれるのだろうか・・・。(^^)
期待に胸が膨らんだ。 偏差値(全国)・・・ 67.8 これは前回のように70には及ばなかったもののこ
の時期で ここまで高得点がとれたのは両手をあげてほめてあげたい。
しかも 校内順位・・・ 3位/135人 !
私はめいっぱい H 君をほめた。
「よくがんばったな!読解の部分もほとんど間違えてないやん!ほんま 読解力ついたな〜。(^^)」
しかし同時に次のようにも言った。
「でもな、これだけとれたからといって油断したらあかんで。ここでもし勉強の手をゆるめたら英語力どんどん落
ちていくで。英語の勉強はな、2,3日でもやらんときがあったら一気に落ちるんやで。毎日少しずつでもいいから
英語に触れることが大事やで。」
H 君は大きくうなずいた。彼もわかっている。油断しようなんてこれっぽちも思っていない。私の方を見て真剣に
聞いてくれていた。
2004年 1月6日
( H 君宅。センターまであと10日・・・・)
ここのところ毎月のように模試がある。ここ最近のセンター形式模試や自己採点のH君の
得点は、168点、 163点、166点、・・・といったような感じだ。
H: 「 このまえとった178点よりはとれてないです・・・。」
L: 「 そうやけど今までのここ四回の点数平均してみぃ。170点弱くらいになるん
ちゃうかな。8ヶ月前とくらべてみぃ。まえは120点くらいしかとれてなかったのに
すごい伸びたやん。160点以上はコンスタントにと れるようになってきてる、
てことや! 」
H: 「はぁ・・・・。(ちょっとうれしそう)」
L: 「でもな、覚えといてほしいことがあるねん。まえから言おうと思っててんけどな、
この時期結果だけを考えて過ごしてたらあかんで。こうやってセンター間近になってくる
と安易な考えに陥る子がよくいるねん。
‘ もうこれだけやったんやし自分はもう受かるんちゃうかな ‘ とか思い始めたりとかな・・。
で勉強の手を抜き始めてもう自分は受かる、とか楽観的に考えるようになってくる
ねん。で、受かる前から受かった後 何しよう、とかあれして遊ぼう、とかばっかり
考えてる、とかな。そういう人がいるねん。」
H: 「はぁ・・・。」
L: 「そういう楽観的な考えに陥りがちなのはわかるけど、それじゃあ絶対いい結果でない
で。勉強にしてもスポーツにしてもな、‘ 結果はあとからついてくるもの ‘ やねん。
つまり、受かる目的だけに必死になってやるよりも、今やっている勉強を楽しむつもり
でやらな。高校で勉強できるのもあとわずかな時間しかないんだか
ら楽しもう、とか 今、目のまえにあることに前向きに取り組むねん、それでいつのま
にか試験の日がきて
‘ ああ、今日でもう終わりかぁ、もうちょっと勉強したかったな‘、くらいの気持ちでする、
それで発表の日がきて 気がついたら合格やった、・・・・・っていうのがいい・・。」
H: 「ほ〜〜〜〜〜・・・・・」
L: 「大丈夫・・・?今言った子みたいに安易な考えになったりはしてない?」
H: 「それは大丈夫です。・・・まだまだ自分はできないと思ってるんで勉強しないと・・・。」
L: 「そうか、それやったらいいねんけどな(^^)」
2004年1月9日 ( M ちゃん指導の日)
今日が年明け最初の授業(Mちゃんにとって)。私ははりきっていた。
そして授業が始まる前に話をした。
L: 「 New Year`s resolution って知ってる?新年の抱負、とか決意っていう意味やねんけど。」
M: 「 ふ〜〜ん (^^)」
私は説明ノートに書いて説明した。そしてたずねた。
L: 「 Have you made any New Year‘s resolutions? 」 (英語です)
M: 「 ・・・・・・ 」
L: 「 先生はね、すごくありきたりだけど、規則正しい生活。朝8時に起きて12時に寝るっ
ていう。」
M: 「 そうなんや〜あたしは特に決めてないわぁ・・・」
そして、私は最近の思いを話した。
人間にとって大切なこと。生きる上で。 ・・・人間したいように生きてばかりではだめということ。
すべきことはちゃんとする、ということ。楽なほう にいってしまいがちなのが人間。
でもするべきこともして自分の好きなこともするのが大事、ということ。
1月15日 ( H 君指導 )
今日はセンター試験の前、最後の指導の日。授業が始まる前、「どう?」と気持ちを聞いた。
するとH君の返事は
「 やばいです・・・・。」 の一言。「 何が・・?」 「 生物・・・。 それと数学・・・。」
学校の試験勉強もあり、センターの勉強が満足にできていないようだ。私は試験当日の心得
などを話した。緊張しすぎてはいけないことなど。そして結果を私に報告するように言った。
するとH君が苦笑しながら言った。
H: 「・・・・悪かったら・・・・(連絡しにくいよなぁ(;^_^A )」
L: 「 ・・・そうやな!(笑)もし100点(200点満点中)とかやったらそりゃぁ電話しにくいよ
なぁ・・・(^−^;でもここ数ヶ月の模試の点数みてみい。英語に関しては160以上はコンスタント
にとってるやろ。てことは当日も160は取れると先生は思うねん。・・大丈夫・・・。
そりゃぁむちゃ緊張して手がわなわな震えるとかやったら別かもしれんけどな。そんなんならへ
んやろ?今までの点数があれやからそんなむちゃ悪い点数取ることは絶対ない。当日 H 君
じゃない別人じゃない限りは・・・。(緊張しすぎて、ということ)」
そして前から常々言ってることだが次のようなことを確認した。
* 時間配分を決して忘れないこと。
(ここ2ヶ月はセンターと同じ形式で授業中時間を計って問題を解 いてもらい
実践練習を積んでいる。)
* 傾向は変わることがある、というのを覚えておく。
(センターの形式は予告なく変わることがある。驚いてあせらないため)
* 実際に試験が始まって問題を解く際、とんでもなく難しかったり予想外の問題にでくわして
もパニックに陥らないこと。「 ああ、みんなも大変やろな〜」などと思うこと。気が楽になる。
条件は受 験者みんな同じ。
* 試験の後半の部分、読解のパートは極力点を落とさない。読解の配点はすご
く高い。1問6か7点。それに対して他の問題は2点など。読解で一問落とせば点数が一気に
落ちる。その ため前半で点を落としても、後半は極力落としてはいけない。
1月16日(M ちゃん指導)
M ちゃん宅。授業が終わって帰り際、M ちゃんが心配げに言ってきた。
「先生、K 高校の願書書いてんけどな、志望理由かかなあかんねん。で学校の先生にもみてもらって
んけどな・・・・。」
作文用紙に書かれた原稿を見せてもらった。K 高校は英語の授業に力をいれているということ、
そして・・・
M ちゃんはまえに私が話して聞かせたことをそのまま書いていた!
(人間はするべきことをちゃんとする、ということ。) ‘
・・・・・K 高校で 自分のすべきこととしたいことをみつけて・・・・・・・‘ とあった。
M: 「学校の先生にな、‘これ自分で考えたん?‘って言われてん。でかてきょうの先生って言ってん。」
そうかぁ〜M ちゃん、ちゃんと先生の話覚えててくれたんやな〜。・・・私はうれしくなった!(^^)
M ちゃんを教え始めて1年ほどたつが、数ヶ月前私はふときづいたことがある。
− 指導中に笑みを浮かべること。(変な意味でなく(^^;)
私が説明ノートなどに書きながらあることを説明しているとき、ふとMちゃんの顔を見ると笑みを
浮かべている・・・・。(目を輝かせてうれしそうにしている、と言ったらいいのかな・・・。)
そんなことが毎回ある。
わかることのうれしさ・・・?この子は本当に勉強が楽しいんだな・・・・・(^^)
1月18日
私はうちへ帰るとすぐネットでセンター試験の問題&解答速報を調べた。問題がそのまま公開されている。
初めから一つ一つ問題を確認していった。「うん、これは大丈夫・・・。これも・・・。これも・・・。」
H 君には解けることが確信できるような問題が続いた。
私と今までやった問題ばかりだった。でも並べ替えのところで一問どうかな・・・と思うものがあり、私は心配に
なった。
「これは難しいかも・・・。」 読解の部分は本人次第なので出来は予測しにくかった。
1月20日
H 君 宅へ着く。 お母さんが迎えてくれた。
「どうもありがとうございました!(^^)おかげさまで172点取れました !」
H 君の部屋。 H 君も言った。 「こんにちは。おかげさまで・・・・(^^)」
H 君、ほんま大人びてるな・・・。‘おかげさまで・・・‘って・・・。(^^;なんか違うような・・・・。
センター試験英語の結果、172点・・・。実は正直私はもっと取れると思っていた。やはり試験当日の本人の精神
面も影響するか・・・。実は昨日、H 君から電話で結果報告してくれたときには169点と言っ
てたのだがその後採点上の計算間違いが発覚し、172であることが判明した。そしてその電話では彼は最後
の方は時間がたらなくなって解けなかった、と言っていたので私は内心、「どうして・・・?あれほど時間配分に配慮
するように念をおしたのに・・・」と口惜しい気持ちでいっぱいだった。
そこで今日詳しいことを聞こうと思っていた。持ち帰った問題を二人で始めから確認していった。私が思っていた通
り、前半の文法、語彙、会話文その他の事項は全問正解に近かった。そして私が心配していた並べ替えの問題も
予想外なことに一問も落としていなかった。私は「 よ〜〜がんばった!」と何度もほめた。そしてたずねた。
「 最後のほう時間なかった、ってどういうこと?時間配分・・・・・」
H: 「 いや、時間配分途中まではちゃんとできてたんですよ。当日ほんとに緊張してて最後の読解の問題を解い
てるとき、試験監督の人が、‘ 残り10分!‘ て叫んだんですよ。それで、うわっ・・・て気が動転して・・・・」
H くんは手をわなわなしてみせた。「そっか、そりゃ緊張するよな〜、苦情のハガキ書かなあかんな〜これから
は言わないで下さい、って・・・。(冗談)(^ー^;)」
最後の正誤問題はやはり H 君らしくなかった。2問連続で間違えていた。
{ ここからは余談ですが }
ところで英語以外の科目だが、・・・・・国語は156点。悪くない。そのほかの科目は・・・・・H 君にとって不本意な
結果だった。H
君は開口一番、「受験をなめてました・・・・。」と言った。
6割〜7割弱の点数・・。そして私が本当に残念に思ったのが数学・・・。
−数TAが 65点、数UB が 37点。 平均点にも達していない。実は H 君にはもう一人数学の家庭教師さ
んがついている。私と同時期から始めて、私が英語、その方は数学を専門に教えていた。私は残念だ。H 君は
とても頭のいい子だ。試験結果が平均にも満たない点数しか取れないなんていったい・・・・・。
確かに当初から数学には苦手意識を持っていた。指導期間を通して数学に関してはいつも H 君の口からは
ネガティブなことしか耳にしていなかった。しかし私が一番気がかりだったのはセンター間近になってもそれが
拭いされていなかったこと。
数TAという科目はセンターレベルではそれほど難しくないはず。確か100点が続出するような標準的な問題の
はずだ。それを H 君のような才能のある子が 6割 しかとれないなんて・・・。家庭教師をつけていなくてもとれ
る点数なのでは・・・・。と。私は彼に数学を教えていないのにえらそうなこと言えないが・・・。
1月29日
近頃特に教えることが楽しい。(*^^*)今やっていることは今までの醍醐味だ。生徒が今まで培ってきた能力
をいかにフル活用できるか。 特に入試問題のようなハイレベルに。
私は生徒に解ける喜びを味わってもらいたい。
家庭教師にとってはここが腕の見せ所、といったところではないだろうか。うきうきするような気持ち・・。
ーーーーー H君宅に向かう途中、雪が降り出した。私は今までのことを振り返っていた。
・・・もうすぐH君の指導も終わり・・・。
涙がでそうになった。
今までよくがんばった。大変なこときもあった・・・。
2月6日 (Mちゃん指導)
今日はMちゃんの指導最後の日。これから予習の予定だが、自分の伝えたいことをしっかり伝えられるような授
業をしたい。
受験する K高校は、数学が特にやっかいだ。私は過去の入試問題から‘関数‘ と ‘ 相似‘ が毎年のように
出題されているのがわかっているので、ここ数週間はそれに焦点をあてたプリントを用意してMちゃんと演習して
いた。
生徒との大切な時間・・・・・ いつのころからだろう、こんなふうに思い始めたのは・・・
ーーーー 生徒がいるから・・ 、
ーーー 今日は家庭教師の授業があるから・・ 、
ーーーー がんばれる・・・(涙)
と思うことが多くなった・・・・。
世の中いいことばかりではない・・・。ときにはつらいこともある。でも、私には生徒がいる、と・・・。
(中略)
Mちゃんのおうち。
いつのころからだろう、・・・Mちゃんといるとホッとする(^_^)
、と感じはじめたのは・・・。
休憩時間、なにやらごそごそしていると思ったら、Mちゃんが言った。
「 先生、これプレゼント。・・・今までお世話になったから。(^^)」
時計とレターセットだった。私が犬が大好きなのを知っているのですべて犬のグッズだった。
私は心温まるものを感じた。(y^^y)私も何かもってくればよかった。こんなことしてくれるなんて思ってなかった。
(^^;
連絡先はすでに渡してある。指導が終わってからもメールをときどき送ってね、と伝えてあった。
授業が終わっていよいよお別れ・・。 私専用のスリッパまでおみやげに持たせてくれてMちゃんは車の
ところまで見送りに来てくれた。
「先生、 バイバイ・・・・・。」
名残おしい雰囲気・・・・。Mちゃんは車が出ても、じっと見送ってくれていた。
2月13日
今日はMちゃんの合格発表の日。
私は外出していたのだが気になってなんども携帯をチェックしていた。 私が電車に乗ろうとしたとき、電話が
かかってきた!
M: 「 Mです・・・・。 」
L: 「 うんうん。(^^) 」
M: 「 あんね、今日合格発表やってん・・・。」
( それはわかってるよ。Mちゃんほんまのんびりしてるな(^−^; )
M: 「 あのね、 封書あけてみたらね・・・・」
(うんうん、 それで!? 早く・・・! (^^;))
私は不安がよぎった。なんかすごく口ごもっているのでもしや・・・・と思って怖くなった。
M: 「 合格やってん。」
・・・・!
L : 「そうか、よかったな〜!おめでとう!!(^−^)」
Mちゃんの受験したコースは特進コースといって、普通コースよりもかなりの難関だった。
その上、Mちゃんは学校に登校していないので内申書や出席日数で通常の子よりもかなり不利であることが
心配だった。この学校では特進コースに不合格でも、普通コースへのいわゆる ‘まわし合格‘というものが
ある。しかし、私は彼女には特進コースに進んでもらいたかった。彼女にはその才能があるから。普通コース
ではもったいない。
私がうれしかったのは、ただ合格した、というんじゃなくて、特進コースに受け入れられたこと。
彼女も本当に喜んでいた。まわし合格ではなく特進に受かったから。(^^)