Home > 入試問題に挑戦(関西学院大学)解説編



<解答と解説>〜 私はこんなふうに解説します 〜



留意点・・・市販の赤本に解答と解説がのっているのはご存知かと思いますが私はこの解説を信用していません(^^;(参考にはしま
すが)

なぜかというと解答が100%正しいとは限らないからです。解答の執筆者は一人に任されていることが多く、個人
の主観による解説になるからです。特に英語のニュアンスをくみ取るのは難しく、いくら知識の豊富な方でも英語的なセン
スを持ち合わせていなければ正確な解釈は難しいからです。
(私も人のこと言えませんが・・・(^^;)


というわけでこのページでは私独自の解説をしたいと思います。

ここでは本文をパラグラフごとに意味をとりながら説明していきます。(スペースの都合もあってすべての項目に関しての解説はしま
せん。あまり長くて見てる人が退屈してもいけないので(^^;)
特にみなさんが疑問に思われるであろう部分に焦点をあてて説明します。(^−^)


[第一パタグラフ]

Man, the chimpanzee, and the gorilla, are so similar that it is practically impossible to
tell them apart. Absurd, you say. Gorillas are hairy giants of the forest, weighing half a
ton, and chimps, though smaller, are no less hairy. As for man, he walks upright, for one
thing, has a large brain, and is naked. (イ)The three couldn`t be easier to distinguish.


   @ no less hairy
   
     hairy とは‘毛むくじゃらの‘という意味です。no less〜 は 一般的に ‘同様に〜‘ と訳しますが
    ピンとこない方はそもそも less の使い方を知っておくとわかりやすいと思います。

     例えば、 こっちの時計とあっちの時計どっちを買う?と聞かれて、「こっちにするよ。こっちのほうが安いから。
    と言うなら

           「 This one is less expensive. 」 と言います。 ( 注: expensive は‘高い‘ですよ(^^))

    つまり、less はあるものと比較して「それほどは・・・でない」という意味で使うのです。ですから no less hairy 
    とは、less hairy を no で強く打ち消しているので less hairy でない、つまりチンパンジーはゴリラより毛が
    少ないわけではない、同じくらい毛むくじゃらだ、となります。


    @ 下線部(イ)の設問はこれ!: ほぼ同じ意味を表すものを次の1〜4から1つ選べ。

         1.Nothing would be easier to distinguish than the three.
         2. It would be no easy task to distinguish the three.
         3. Nothing would be more difficult to distinguish than the three.
         4. It wouldn‘t be easy for the three to distinguish other animals.

(解き方)
       まず下線部(イ)の意味を考えます。the three とは ヒト、チンパンジー、ゴリラの三者です。couldn`t の could は can
       の過去形ですが「〜できた」という‘過去‘の意味ではないので注意してください。could にはもう一つ、‘現在の可能性‘という
       使いかたもあります。なのでここは「〜であるはずがない、あり得ない」と解釈しましょう。
          
        そしてみなさんが戸惑われるのがeasier の部分だと思います。ここでは「この三者を見分けるのは簡単でない」といった解釈
       をすると間違いなので気をつけてください。
           
        まず基本的な使い方を押さえましょう。easier は ご存知の通り easy (簡単な)の比較級で 「より簡単だ」の意味です。
       例えば、「数学は僕にとってすごく簡単だ」。というなら、Math is very easy for me. などと言いますね。でも、比較級 
       easier を使うとより簡単さを強調した表現にできます。 

               Math can`t be easier for me. ・・・・数学は僕にとって easier(より簡単)になりえない。つまり、これ以上
               簡単になれないくらい簡単だ、ということです。

       ということは、下線部(イ)は、「この三者を見分けるのはこれ以上簡単になり得ない、簡単なことこの上ない。」という解釈になり
       ます。
                 ↓
          設問の選択肢1〜4から選びましょう。(もう正解をおわかりになった方もいらっしゃるかもしれませんが)
          意味の上から 2と4 は除外できます。1と3 はまったく反対の意味を表しているので
          注意しましょう。Nothing〜 となると「〜なものは一つもない」といった訳をするとわかりやすいかと思います。
          なので、3は 「この三者ほど見分けにくいものはない」 1は 「この三者ほど見分けやすいものはない」となり、正解は1
          となります。


     下線部(イ)の解答 ・ 1
             

 ( 日本語全訳 )
 ヒトとチンパンジーやゴリラは非常によく似ていて見分けるのはほとんど不可能だ。そんなばかな、と人は言う。ゴリラは森の毛むくじゃらの
 巨人で体重500キロ、チンパンジーは小さめであるが毛むくじゃらさでは負けてない。ヒトに関していえば、そもそも直立歩行をするし、大き
 な脳を持ち、毛も生えていない。この三者を区別するのはこの上なく簡単ではないか。

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